所長にあこがれ、新卒で入社
大学4年の夏、司法書士の試験に合格。いずれは独立して地元の石川で開業したいと考えていたので、それまでどこかの事務所で勉強できたらいいなと思っていました。縁あって三谷事務所に出会ったのですが、それまでに見た他の事務所とはまったく違いました。面接は所長の三谷とお茶しただけと言っても過言ではありません。どの事務所の人より三谷の姿がカッコ良い!と思い入社。新卒としてこの事務所に入所したのは私がはじめてで、所長も先輩たちも扱いに戸惑ったことと思います。
もくもくと自分と向き合って
高校時代は陸上部で長距離を走っていました。大学ではスノーボードのサークルに所属。どちらも一人でもくもくとおこなう競技です。テニスの経験もありますが、相手と戦うということが自分には合っていなかったですね。「もくもくとやる」という点で司法書士は自分に合っていると思います。仕事の特性上、依頼者との間で涙するような感動的な出来事というのはありません。しかし、司法書士は年齢が高めの男性が多く、男性は少し苦手というお客様には女性が担当でよかったと言っていただくことはあります。司法書士試験の合格者のうち女性は約30%、実務に就いている人は約20%と言われています。まだまだ男性社会と言える業界にあって、女性司法書士が活躍することで依頼者も相談しやすくなるのではないかと思います。
心地良く働ける環境を
2018年、「名古屋に行ってくれる?」と所長に言われました。3年で一人前と言われるなか、既に入所から5年が経過。そのころには地元に帰りたいという欲も薄れており、「名古屋を任せてもらえる=所長=独立」と考えたとき、個人でリスクを背負わず挑戦するチャンスをもらえた!と思いました。それから5年、取引先にも恵まれ充実した日々を過ごしました。そして今、私は東京のど真ん中にいます。「中村さんは、東京で働くのもいいんじゃない?」という所長の一言に乗せられ、東京事務所を背負いました。
振り返ればおもしろい10年でした。ここからまた新たな日々が始まります。枠に囚われ、型にはまった事務所ではなく、心地良く働ける環境をつくっていきたいです。